さつきです
前回ついにこづえが記事を書いてくれました
私自身あまり褒められた人間ではありませんがこづえに持ち上げられて嬉し恥ずかし恋人冥利に尽きました
そして、こづえの紹介では恥ずかしくて沼発言は控えていたのですが、表現者たるもの出し惜しみなく愛情表現しなければなと思いました
なので今回は交際始まって以来のハイライトである、卒業式の日を思い出しつつ愛を深めていこうかなと思います
バックミュージックは映画『Anora』より主人公アノーラがマフィアの御曹司とラスベガスで豪遊し勢いで結婚するシーンの挿入歌『Greatest Day』でお送りします
愛した人は極道でした
この春卒業を迎えたことは、私にとって大きな意味を持つイベントでした
在学中は紆余曲折あり、卒業を見送ったり一時は満期中退もよぎりましたが、なんとか学位を取得することができました
そういう経緯もあり、卒業式ちゃんとしたいとこづえに話したら、一緒にバキバキにキメて彼女同伴で盛大に祝福したいね、と言ってくれました
しかし、バキバキとは…
一般的に卒業式の服はスーツとか着物とかですが、こういうときにノンバイナリ―だと困ります
まぁ、この期に及んでリクルートスーツなんて着てなるものかという意地もあり、一か月デパートや古着屋を練り歩き最終的にたどり着いたのが
これです

テーマは、パルプフィクションに出てくるマフィアのボスと愛人、あるいは香港映画に出てくる訳ありカップル です
こづえはこの日のために全身新調して、レザーワンピと網タイツにピンヒールを履いて靴擦れ(全治2週間)しながらバラの花束を抱えて謝恩会の会場に登場してくれました
在校生なのに一緒に卒業できるぐらい気合入ってますね!
事情を知らない研究室の同期らに「ここでなにしてるの」とか「卒業することにしたん?」とか言われてて面白かったです
そのうちに研究室の教授がやってきて、話してるうちに楽しくなってきてしまい、気づけばうっかり付き合っていることをカミングアウトしていました……!!
教授は三回ぐらい「マジ!?」と聞き返すほど驚愕していましたが、最後は三人で抱き合って喜びを噛みしめ、「愛した人は極道でした、ってね」と何やらコメントをして去ってゆきました
なんというか、公認されるのって保証されるわけではないけど、すごい安心するものなのですね
二人だけの二次会
会場を抜け出し、二人が向かったのは資生堂パーラービルの最上階にあるBar Sでした


こづえはパパイヤのカクテル、私はエスという百合みたいな名前のカクテルを頼んで乾杯しました
おつまみの花椿チョコが可愛すぎました
こづえは朝から卒業生のために用意した花束を取りに行ったり、研究室内でも小さなパーティーをセッティングしたり、私のために花束を買ってきたり、またもやクルクルと奔走していました


そんな他人のために張り切っても見返りなんかないよ、と釘を刺しても「思いついちゃったらやらないわけにいかない」と言って聞かないのがこづえなんです
自己犠牲を厭わないところが最初は危ういかんじに見えていましたが、だんだん犠牲ではなくそれが彼女の自己表現なのだとわかってきました
Z世代でこんなにコスパもタイパも悪くて情に厚い子、ツチノコより珍しいですからね
道にツチノコが落ちてたら捕まえないわけにいかないのです

学校に居座った甲斐があったというものよ
最後にこんなご褒美が待っていたなんてね…

barを後にしバキバキにキマった二人は興奮醒めやらぬまま夜の闇へと消えてゆくのでした
さつき



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