こづえが泣いた

昨日深夜

バイト終わりのこづえがしょぼくれて私の部屋に帰ってきました

こづえは著名人や富裕層が通うハイソな寿司屋でバイトしており、金持ちにお茶を注いだりお酒を注いだり勘定をしたりしています

考えただけで精神的に重労働です

どうやら客が芋焼酎を頼んだのに間違えて麦焼酎を出してしまったのに加え、伝票を書くのに誰が誰と一緒に会計をするのかわからなくなってしまったようで

店が終わった後に大将に呼び出され注意されてる途中でぽろぽろ泣いてしまったらしいです

ヘマをしたのはいつものことだけど、この日はそれ以上に、ある客の発言が解せなくて悔しくて涙が出たのだと言います

ブルジョワの認知のゆがみ

その日来ていた5、60代のおじさんが寿司を食べながら「もう日本を助けてくれるのはトランプさんしかいないからねぇ~」とこぼしたことに対し、それは読み間違えだろとぐるぐる考えてしまいその空間にいるのが耐えられなくてわぁーっとなってしまったようです

トランプが日本を救済するようなことはあり得ないし、そんな唖然とするほど呑気な彼らが組織を動かし、私たちは彼らに搾取されながらお茶を汲むことしかできないとすれば、この国にいること自体耐え難いなと思います

おじさんがその発言をしたのは単に無関心と特権意識から起こる認知のゆがみなのか一般庶民の環世界からは把握できませんが、先週の新聞に載っていた朱喜哲氏のインタビュー記事の内容を思い出しました

万人の合意こそ正義、他責の手段としてのマイノリティ

曰く、「正義の反対は悪ではなくまた別の正義」なんてことは屁理屈であり、万人が合意に達した「善」こそが正義なのだと

だからおかしなことを言っている声の大きな人物のエゴを簡単に正義ととらえてはならない

不利な条件を押し付けられ搾取されながらも強者の口車に乗じ、それがいつしか覆らない正義になってしまうのは恐ろしくやるせないと思います(今の自民党政権など最たる例)

あと記事の後半にあった発言が気になりました

マジョリティーである人も自らのマイノリティー性を見つけ出して他者にマウントを取ろうとする、みんながマイノリティーになりたがるという逆立ちした現象が起きています。その結果、この社会の惨状に誰も責任を感じずにすむようになっている

これが目に付いたのは自分自身がノンバイナリ―だし性的少数者であるだけでなく、実際思い当たる節があったからです

たとえば、女性が冷遇されている場面で私の意識はいつもよりノンバイナリ―であることを強調しているし、政治も私が入れた党ではないため最初から無関心なことに気が付きます

去年トランス女性の性別変更を手術なしで認めるという判決が出たときも、同じセクシャルマイノリティであるはずのレズビアン女性が烈火のごとくトランス叩きをしており若干引きました…

そのレズビアン女性はかつて性被害に遭った当事者という、さらに細分化したマイノリティの肩書を背負った女性代表として「正義」を主張していました

トランスと女性どちらが正しいとかここでは議論しませんが、上のインタビューで結んでいたように自分の意見や立場に矜持を持つようにしたいと思いました

あと、日ごろから情報収集は怠ってはならないと思いました

自分の倫理観ぐらい自分で守ればかものよ

理不尽にまけるな、こづえ

寿司屋の大将に「最近の若い子はスマホに頼って自分の頭で考えないから身に付かないんだ。寿司は全部を教えてもらうことはなかった。観察して覚えるものだ」とか言われてしまったこづえ

それに加え、私が依頼していた作業を後回しにしていたことがわかりついイライラして「一瞬で終わるタスクを面倒臭がって先延ばしにして取り組まない。欲張ってあらゆることに首を突っ込んだまま優先順位もつけないから全部計画倒れになる。三か月間メール作業しかしていない。自分の都合が悪い話になるとすぐ思考停止して眠いふりするのやめなよ」

と畳みかけてしまい玄関でベショベショに泣き崩れてしまったこづえ

かわいそうに

理不尽でもまけるな、こづえ

矜持をもて、こづえ

さつき

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