クィアな休日/こづえのスランプ

さつきです

お疲れさまです

先週は制作関連の締め切りがあり、久方ぶりに緊張感のあるスケジュールを過ごしました。締め切りが作品を作る、という言葉はまさに言いえて妙だと思います。さて、こづえは最近息をしているのか気になるところですが、どうしたのでしょうか?

それが、どうやら文章を書くのに虫の息なのだそうです。

彼女は今、渾身の一本を書こうとしており、毎日ちょっと書いてはちょっと消しを繰り返しています。「文章書いた?」って聞くと不機嫌になるぐらいには気合入ってます。(締め切りがないとこうなるの典型)(締め切りは偉大)

彼女が書いているのは何の記事かといいますと、さかのぼること一週間前…

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こづえと有楽町に映画を観に行きました。

5/9に公開したばかりの『クィア/QUEER』という、名前からして興味深い映画です。

サービスデー以外観に行かないことにしているのですが、どうにかしてでも観たくてauシネマ会員になったぐらいには期待大の映画です。

↑500円で観られたこれをポイ活というのか

結論から言いますと、めちゃよかったです。

監督は『君の名前で僕を呼んで』『チャレンジャーズ』と近年マイノリティをテーマにした作品を手掛けて評価の高いルカ・グァダニーノ、主演はダニエル・グレイクです。世界中の男が思い描くマスキュリニティの煮凝りみたいな役者がゲイ役をやるというのは勇気があると思います。

案の定、公式予告の動画にも「007に気持ち悪いことをさせるな」と、アンチコメが散見されましたが、即座に周囲に窘められていました。そういう時代に変化してきてよかったと思いつつ、どこまで行ってもフォビアは消えることはないのだなと思いました。

関係ありませんが、数年前に『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放送されたときを思い出しました。男性中心のカルチャーとしてイメージが定着しているガンダムに、女性同士のカップルが主人公のシリーズができるのはチャレンジングなことだなと。

で、私もそのとき初めてガンダムをみて、そのまま勢いでガンプラ作るとこまで様式に則るはめになったのですが。(ハマりました)

さて、肝心の映画の内容ですが、ビート・ジェネレーションの筆頭として知られるウィリアム・バロウズの自伝的原作「クィア」を下敷きに、映画の中の主人公ウィリアム・リー(ダニエル・グレイク)の人生と、バロウズ本人の生涯を重層的に描いた作品でした。

最初はゲイの純愛映画だったのですが、後半はドラッグによるトランス世界とバロウズのトラウマ的な人生がメタに重なり、背景情報なしではかなり難解でした。スプートニクは読んでもビートニクは読んでないのです。やれやれ…(このネタわかる?笑)

しかし、だからといって客を完全に置いていくものではなく、あえて作中の1950年代の設定とはミスマッチな、ビート孫世代のロックが使われていたりしてとっつきやすいポップさもありました。

この、スローモーションで夜のメキシコシティを歩きながら一目ぼれの決定的瞬間に流れるバックミュージックがニルヴァーナの『Come As You Are』であり、リーが携帯しているGunとイチモツと欲望のトリプルミーニングを歌詞が唄い上げるのとか上手いです。

あんまり書くとこづえの書いてるやつと被ってしまうので映画の話はこれぐらいにします。

上映開始前に一目瞭然のゲイカップルがポップコーンとコーラを抱えてスクリーンを横切ったりしてなんとなくほほえましかったです。あと、同族臭漂う人が多くて、やっぱりわかるな~などと思いながらもっとキメてくればよかったなと少し思いました。

来館の際はドレスアップすることをおすすめします。

この日は気持ちよい五月の日曜日で、公園のみどりも一段と緑でした。

映画の前に交通会館の屋上で作って持ってきたサンドウィッチと紅茶を飲みながらのんびりしました。

こづえが息を吹き返しますように

さつき

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